羊の国のビッグフット

羊の国で発見されたビッグフットとは、6本指の猫親子だった!

試合終了前の大逆転!





*猫が苦手な保護犬(6歳)と、犬が恐怖!な保護猫たちが、家族になって仲良く暮らすまでの記録です。

前回の続きです。

3カ月かけてようやく、「室内という空間を共有」できるようになった猫と犬。
この頃には犬のチェイスももう、マズルは着用していませんでしたし
部屋の中で猫たちが騒いでも、追いかけようとはしませんでした。


キャットタワーのおかげ
羊の国のビッグフット「中と外では・・・?」1


で、夏の残存期間を考えると今かな、と。
そろそろなのかな、と。

猫たちの大きなステップの時期がやってきました。

お外デビューです。


最初はリードつきで
羊の国のビッグフット「中と外では・・・?」2


わくわくと色んなニオイを嗅ぎまくる興奮状態の猫たちとは裏腹に
どきどきと「どっか行ったらどうしよう!」と、心配が止まらない猫飼い初心者ゆうさん。

しかしそれらはまーったくの杞憂に終わりました。
速足でどっか遠くに行こうとする気配もなければ、呼べばきちんと帰ってきます。
なんか安心しすぎてへなへなと崩れたほどです。へな~。


アーネスト、はじめて豚のお嬢様を直に見る
羊の国のビッグフット「中と外では・・・?」3


2日目からはリード無し。
毎日30分x朝晩2回のファーム内のお散歩。
その間、犬たちは家の中で待機してもらってたんです。
ずーっとギャンギャンワンワンないてて、聞いてるこっちも辛かった・・・。

何故、犬たちを閉じ込めていたかと言いますと、散々色んな人から
「室内では猫を無視していても、外で出会うと全く違うよ。追いかけるよ。」
と言われていたからです。

そしてそれは本当でした。

部屋の中では「どうやら俺達の家族らしい」と認識しはじめていたのに
外で見ると途端に「ハンティング・モード」で追いかけようとします。

ここでまた犬たちのトレーニング。
犬のチェイスはマズル&リードつきで、お外で猫たちに慣れてもらいます。

でも何度も失敗しましてね~、テオさんが追いかけられた後にデッキの下に逃げ込んで
1日中出てこなかったということがありました。
そのたんびに、何時間もキャットフード(カンヅメ)を手に、ずーっと待っていましたっけ・・・。

まあ、そんな失敗を何度か重ねて、外でお互いが遭遇しても全く平気になってくれたのですよ。


羊の国のビッグフット「中と外では・・・?」4


猫たちのお外デビューから1カ月以上経った頃。
その事件は起こりました。

犬のエビスが何かを見て吠えて、注意喚起と受け取った犬のチェイスが興奮。
その声にびっくりしたアーネストが慌てて部屋の中に入ろうと、茂みから走り出たそのとき。

チェイスが子猫アーネストを捕まえました。

子猫の動きは素早く、チェイスもとっさのこととはいえ、それがアーネストだと気付いたのでしょう。
全くの無傷でした。
しかし、これを許すと、再び狩猟本能が今までのトレーニングの上書きをしてしまう。
Positive reinforcementのトレーニング方法はどこへやら。
今までに無いほど、チェイスを本気で叱り続けました。
*とはいえ、今でもチェイスがアーネストを本気で噛もうとしたとは思っていません。

普段は羊や豚、アヒルたちでにぎやかなファームが一瞬にして沈黙に包まれます。
わたしはアーネストが心配で、チェイスに申し訳ないと言う気持ちでいっぱいで(だって本能なのに)
落ち込んでどうしようもなかったんですが、その後この出来事は「奇跡の瞬間」だったと知ります。

犬のチェイスはずっと待っていたようなんです。
自分が理解できる言語で話してくれる時を。

6歳の保護犬チェイスの過去はほとんどわかりません。
でも、叱られながらの、時には体罰を受けながらのしつけだったというのは彼の行動からわかっていました。

なので、この事故のとき
「はじめてお母さんの言葉がわかった!」
と思ったのかもしれません。
保護犬として迎え入れて、11ヶ月目にしてようやく!通じあえたように思います。

その直後から、猫たちの立場を完璧に理解してくれました。
そして、猫たちもチェイスへの信頼と愛情を示してくれるようになります。

たった一日の、たった一つの出来事(事故)が起こしてくれた奇跡。
「群れで暮らす本能を持つ動物たちにはリーダーが必要」なんだと学ばされた日でした。
私ったら、そんなこともわかってなかったんですね~。

猫たちが我が家にやってきて5カ月が経過して、6か月目を迎える頃。
春が終わり、夏が過ぎ去り、秋がきていたこの頃。
スポーツの試合にたとえれば、試合終了のホイッスルが鳴るほんの直前。
奇跡の大逆転劇で、目標としていた「家族」を勝ち取った感じです。


毎晩ではないけど、一緒に寝てるし
羊の国のビッグフット「中と外では・・・?」5


毎朝一緒にお散歩いくし(ファーム内を)
羊の国のビッグフット「中と外では・・・?」7


トイレの出待ちだって一緒です。
羊の国のビッグフット「中と外では・・・?」8


「そんなの絶対ムリムリ!」
「考えられない!」
と、数か月前の私は言ってました。

なんか今でも信じられないんですが、そんなこんなを経て、7カ月と言う月日を経て、犬と猫が家族になりました。
それもなんだか仲良しの。

誰に感謝したらいいんでしょう?
クロエちゃんかな?やっぱり。



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[ 2016/06/17 09:28 ] 保護猫から家族へ | TB(-) | CM(-)
プロフィール

マーティンゆう

Author:マーティンゆう
羊の国はニュージーランドの片隅の、小さな小さなファームでの動物たちと暮らし。犬ブロガーが猫と暮らすと!?

ビッグフットたち




テオ(女の子)


推定2015年2月04日生まれ
2015年10月25日に保護され
我が家の一員に。
4つ足とも指が6本ずつの
ビッグフット!

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王様あっくん(本名アーネスト)


テオさんの息子。
2015年10月25日に保護され
テオと一緒に我が家の一員に。
テオ母さんと同じく4つ足とも指が6本ずつの ビッグフット!

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チェルシー



2018年4月1日に保護。
犬のチェイスが瀕死の子猫チェルシーを発見。
我が家の子に。
ラブリーでキュートな女の子。


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チェイス(男の子)


2009年5月27日生まれ
保護犬。2015年5月30日に我が家の一員に。アメリカ出身。フォックス・ハウンドMIX。猫嫌いから一転して、大の猫好きに!チェルシーをレスキュー。



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フォレスト(男の子)


2018年10月26日生まれ
ラブラドール。あだ名はモリゾー。チェルシーの弟。


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サニー(男の子)


2018年12月17日生まれ
ラブラドール。あだ名はサニどん。チェルシーの弟。