・・・といういきさつから、我が家に猫がやってきました。
来た当日。2015年10月30日

猫好きだった母親の血を受け継いでか、わたしも小さい頃から猫が大好きで、よく拾ってくる子供でした。
母子家庭で、余裕なんてこれっぽっちもなかったはずなのに、文句を言いながらでしたが嬉々として猫の面倒をみていた母。
病気になれば獣医さんに連れて行くし、避妊手術も受けさせていました。汚れたらシャンプーもしていた!
いまでこそ当たり前な行動ですが、当時昭和真っただ中。 野良犬がいた田舎の町では「獣医さんに行く」なんて、限られた家庭だけだったんじゃないかな。 遠い記憶の中のイメージですが。
再婚が決まって、私が16歳のときに県外に嫁いでいった母。
再婚相手の方はとても素晴らしい方でしたが猫好きではなかったため、結局その後、猫と暮らすことはないまま他界した母。
これだけは無念だったろうなあ、と思います。
脳梗塞が起こって以来、ずっと病院暮らしが長かった母の人生の後期。
短期の記憶が頭に残らず、たまにお見舞いに行くと話題の中心は昔話ばかり。母子家庭だった頃の昔。すごく事細かに覚えているんです。
とてもかわいがっていた猫の「ねねちゃん」をはじめ、猫の話をするととてもうれしそうでした。
病院生活も長く、何度も病室を変わったりするんですが、額に飾ってあった猫の写真だけはその所在をいつもとても気にしていました。
「ねねちゃんの写真は?」「ねねちゃん、連れて来てくれた?」と必ず聞いてきます。
母の宝物だったみたい。
実は・・・、
母が「ねねちゃん」だと思っていたその写真は、どうみても叔父か叔母が買ってきてくれたであろう「額に入っている見本写真」だったのです。 でも、当の本人は固くなに「ねねちゃんの写真を引き伸ばしたもの」だと信じていたので、結局事実は伝えないままでした。
「ねねちゃん」はシャム猫のMIXだったのですが、実際に額に入っていたその子猫はキジトラ。実は全く違います。
猫なら何でもいいんかいっ!と、心の中でツッコんで、母の猫好きを微笑ましく思ったものです。
2015年の10月30日。
猫が我が家にやってきました。
とてもとてもびっくりしたことがあります。
それは、来たばかりのアーネストが、額に入っていた猫と瓜二つだったこと。
まあ、キジトラの子猫はそんなに外見に大差ないからかもしれませんが、とにかくびっくりでした。
首のかしげかたもまさに瓜二つ!

もしもまだ、母親が生きていたら、「ねねちゃんがうちに来たよ」と、この↑アーネストの写真を見せに行きたかったなあ。
「うわあ!ねねちゃん!相変わらずかわいいねえ!」と興奮して喜んでくれたことでしょう。
そしてきっと、壁にかけてある「ねねちゃん」の写真を外してくれと私にせがみ、アーネストと「ねねちゃん」の写真を膝の上で並べて「そっくりじゃ!そっくりじゃ!」と言ったはず。
ホント目に浮かびます。
残念ながら、母は2013年の2月に他界してしまいました。
きっと今頃、お空のクロエちゃん(先住犬ラブラドール、2015年5月に他界)をなでながら、アーネストを指差して「あれがねねちゃん!ねねちゃんなんよ!」と話しかけているんじゃないかと思います。
そしてクロエちゃんは頭に「???」をいっぱい浮かべながら、にこにこして隣に座っているのかな。
お母ちゃん、クロエちゃんを混乱させるのはほどほどにね。
なので最初、「ねねちゃん」って名前をつけようかなとも思ったんだけど、本当の「ねねちゃん」は繰り返しますが
シャムMIXで、ますますややこしくなりそうだったのでやめたよ(笑)。
6本指の猫たちをこよなく愛した文豪、アーネスト・ヘミングウェイにちなんで「アーネスト」とつけました。
かっちょいい名前とは裏腹に、かなりの天然さんです。
そして、我がテオテオ・ファームのMissing pieceだった「テオ」さん。
彼女についてはまた次回!
+++++こっちでも猫たちが大活躍!
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